ジョギング

ジョギングとランニングは何が違うのか

ランニングとジョギングはどちらも「走る」という運動ですが、それぞれには違いがあります。

具体的な定義といったものはありませんが、イメージとしてジョギングはゆっくり走る、ランニングはジョギングより早く走るというイメージかと思います。

また走るスピード以外にも、走る目的によるジョギングとランニングの違いもあります。そして効果においても違いがあります。ランニングとジョギングの、それぞれについて解説します。

走るスピードによるジョギングとランニングの違い

一般的に走るスピードの違いについてランニングですと6.4km/h以上のスピードで走るとされています。ジョギングですと6.4km/h以下のスピードということになります。時速6.4km/hというとだいたい1kmを9分22秒くらいで走るペースですので、かなりゆっくりとしてペースです。1kmを9分30秒で走るとジョギングとなり、体感としてはおしゃべりをしながらゆっくり走ることができるペースです。

目的によるジョギングとランニングの違い

ランニングの目的というと競技やマラソン大会などトレーニング用の走りとなるケースが多いです。大会出場に向けタイムアップのための練習、ランナーとしての身体づくりなどが目的となります。それに対してジョギングは、運動不足解消、体力維持、ストレス解消など健康的な面、精神的な面などの改善に役立てる運動となるケースが多く見受けられます。

ジョギング ランニングによる効果

ジョギングとランニング、走るスピードが違うし、それにともなう身体が受ける負荷も変わってきます。そして効果も違ってきます。

まずはジョギング、ゆっくり走ることにより脂肪が燃焼されやすいといわれます。従ってダイエット効果があります。そしてゆっくり、ある程度長い時間走ることにより、体中に酸素を送らなければならないので、毛細血管が増えます。そしてジョギングに適した体に変わってきます。

またジョギングのゆっくりペースの運動は、軽い運動を行うことにより脳からドーパミンやセロトニンなど幸福ホルモンが放出され、リラックス効果もあります。ジョギングでは、ダイエット、毛細血管の増加、リラックス効果などがあげられます。

一方ランニングによる効果ですが、同じ走る運動、ジョギングと同等の効果はあると思います。それプラス、ランニングはジョギング以上の負荷もかかります。早く走ることにより最大酸素摂取量も高まります。

ジョギングとランニングによる心拍数の違い

ゆっくり走るジョギング、ジョギングより速く走るランニング。走る速度によって心拍数も変わってきます。強度の低いジョギングの場合、最大心拍数の40~60%くらいを目安に走りましょう。息切れしない程度の走りです。

では強度の強いランニングは最大心拍数の60~80%を目安に走りましょう。強度が強くなる分、息切れもする走りとなります。

ここで最大心拍数の数値ですが、目安になるのが、最大心拍数=220-年齢で求めることができます。運動時の目安となる目標心拍数は(最大心拍数-安静時心拍数)×目標係数+安静時心拍数で算出ができます。

たとえば40歳、安静時心拍数60の場合。
ジョギングで最大心拍数40~60%というのは、
最大心拍数 220-40=180

運動時目安の心拍数は40%の場合
(180-60)×0.4+60=108

運動時目安の心拍数は60%の場合
(180-60)×0.6+60=132

40歳、安静時心拍数60の人がジョギングで走るときの心拍数は
108~132となります。

40歳、安静時心拍数60の人がランニングで走るときの心拍数は
132~156となります。

まとめ

ある程度、ジョギング、ランニングを数値で区分けできることに関しては解説をしました。しかし明確にジョギング、ランニングを定義することがあるかというとあいまいで、感覚的な分けられ方をしていると思います。また個人差もあると思います。

たとえばキロ3分で走るアスリートならばキロ6分となるとジョギングということになるかもしれません。しかしベストがキロ6分で走る人ならランニングになるかもしれません。個人の能力によって違ってきます。

ジョギング、ランニングをあまりこだわってくくり分けするのではなく、どちらも走ることにはかわりはありません。

おおきなくくりの中でジョギングはゆっくり、力をある程度ぬくことができる走り、ランニングは負荷をかけた走り、トレーニングなど目的をもった走り。個人的な見解で走りを楽しむという感覚でいいのではないかと思います。ちなみにわたくしの場合は7割くらいがジョギングです。残りの3割程度がインターバルやビルドアップ、ヒルトレーニングなど行っています。

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