ジョギングを始めるとき、私が毎回行っていることは「自分と対話」するということです。
これは「ゆっくり走れば早くなるの」の著者佐々木功さんが本の中でよく説いています。
佐々木功さんとは、LSD(ロング・スロー・ディスタンス)の走法を日本に広め、東洋大学陸上部、新日本電気陸上部監督を歴任。浅井えり子さんなど育てました。
私はこの本を読んでから、「自分と対話」を実践するようになりとても役立っています。
ジョギングしながらその日の体調を整える
自分の体、体調というのは自分が一番知っているようで、わかっていなという場合があります。
実際、今日は調子が良さそうだから、ちょっと長い時間ジョギングをしよう。そう思って走ってみると、以外と体が重く、気分もあまり良くないという状況が時折あります。実際に走ってみないと自分の体調というのがわからないケースです。
そのような時のためにも、自分を知るということで、「自分と対話」することが大切になってきます。
私の場合ジョギングを始めるときは必ずウォーキングから入ります。そしてその時すでに「体との対話」を始めます。足の状態はどうか、どこかに痛みがないか、筋肉痛や前日走った疲労が残ってないか。さまざま対話を体と始め、特に異常がなければゆっくりジョギングを始めます。
そしてジョギングを始めた状態のときも対話も始めます。やはり走り始めというのは慎重に入ります。そして体調がよければそのままジョギングを続けます。
しかし、「自分と対話」しながら異変があり体調がすぐれない場合、当初の予定を変更します。
10km走ろうと思っていたが、5kmに変更。1時間走ろうと思ってたのを30分に。今後継続して走ることができるためにも体調を優先します。
スロージョギングでフォームのチェック
「自分との対話」で大切な一つは走りはじめに、その日の自分の体調チェック。
そしてもう一つ重要なことは「ランニングフォーム」のチェックです。
この時はとにかくゆっくりジョグです。フォームに集中できるようにジョギングはゆっくりです。そして走っている自分と対話しながら、体の細部にまで神経を行き届かせながらフォームのチェックを始めていきます。
私の場合は上半身、体の上からチェックを始めていきます。顔は下を向かず前方を向いているか、背筋はまっすぐ伸びているか、猫背になっていないか、肩に力は入っていないか、腕振りはしっかりできているか、腰が落ちていないか、骨盤が前傾になっているか、足の運びはいいか、足の着地はどこからついているか。体の上から下へと、とにかく細部にわたってチェックしていきます。
そしてそのフォームでレースで走っている気分で5~10分維持します。維持したあとは力を抜き、リラックスした走りに戻します。1時間のジョギングをするとしたら、その中に3~4回フォームチェックをします。
ジョギングフォームの課題点
「体と対話」しながらジョギングフォームをチェックしていると課題を見つけることもできます。
たとえば背筋を伸ばし正しいフォームで走っていると、時間が経つにつれ、少しづつ背筋が曲がってきて、猫背になりそうになり、筋力不足という改善点が見えてきます。今後は筋トレも強化する必要ありと、課題もできます。
また「自分と対話」することによりフィジカル的な部分だけでなく、メンタル的な部分にも改善点、課題も出てきます。
とにかく、ジョギング中は「自分と対話」することを積極的に取り入れていきましょう。
ジョギング以外 仕事 家庭のことなどなんでもOK
走っているから、ランニング、ジョギングのことだけという決まりはありません。
家庭のこと、仕事のことなど、走っているときに考えてみます。普段なかなか自分と向き合う時間というのはありません。その点、ジョギング中というのは余分なことを考える必要もなく、一つのことに集中することができる時間です。
仕事がうまくいくことを考えると、いいアイデアが出てくるかもしれません。仕事以外でも、将来についてとか、何か自分と向き合っていろいろ考えることも、ジョギング中ですと集中して考えることもできます。
ジョギングで「自分と対話」することにより、いろいろな効果を生み出してくれます。
まとめ
ジョギングする中で「自分と対話」することはとても重要なことで、その日の体調を詳しく知ることができ、ジョギングフォームチェックにより改善点、課題も見えてきます。
また普段、なかなか自分と向き合う時間をとることもありませんが、ジョギング中なら「自分と対話」することにより、自分を見直すこともできます。
走っているからといって、ジョギングのことだけではなく、生活にかんすること、家庭や仕事に関することなど、ジョギング中は集中できますので、あらたな発見があるかもしれません。